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【アイアン】ストロングロフトは使うべきでない

本記事ではストロングロフトのアイアンを使うべきでない理由について解説します。
ストロングロフトのアイアンの購入を考えている方はご一読下さい。

目次

ストロングロフトとは

現代では7番アイアンで29°以下のロフト角であれば、ストロングロフトのカテゴリーに入ります。
30〜32°で普通のロフト角です。
33°以上で寝ている部類に入り、アスリートモデルのアイアンに多いです。

ロフト角カテゴリー
29°以下ストロングロフト
30~32°普通
33°以上寝ている(アスリートモデル)

アイアンのロフトがストロング化する理由

近年、ストロングロフトのラインナップが増加傾向にありますが、理由の一つとしてメーカー側の都合があります。
多くのメーカーは毎年新しいアイアンを発売し続けています。
当然、前のモデルよりも良くなった所がないと売れません。
購入者にとって一番分かりやすいのが「飛距離が前のモデルよりも伸びた」と言う謳い文句です。
飛距離が変わらない・落ちるという説明では、購入者は買いたいと思いません。
なのでロフトを立てることで飛距離を伸ばし、性能が向上したと購入者に思ってもらうという戦略をとります。

ストロングロフトのデメリット

ストロングロフトのデメリットは以下です。

・番手間の飛距離差が大きい
・飛距離が不安定になる
・6番アイアンより上の番手が飛ばない

番手間の飛距離差が大きい

ストロングロフトには2タイプあります。

1. 番手感のロフト差が大きいタイプ
2. 下の番手が追加されているタイプ


この2パターンと、ロフトが寝ているタイプのアイアンを並べて比較します。
(ヤードの数値を()にしている箇所は、その飛距離が出ない可能性があるため()にしています)

番手ロフト角(°)飛距離(ヤード)
5I22(180)
6I25(170)
7I28160
8I32145
9I37130
PW42110
ストロングロフト:番手感のロフト差が大きいタイプ
番手ロフト角(°)飛距離(ヤード)
5I22(180)
6I25(170)
7I28160
8I32145
9I36130
10I40115
PW44105
ストロングロフト:下の番手が追加されているタイプ
番手ロフト角(°)飛距離(ヤード)
5I26(170)
6I29160
7I33145
8I37130
9I41115
PW45105
ロフトが寝ているタイプ

まずロフト差が大きいパターンですが、番手間の飛距離差が大きくなりすぎます。
これによって中間の距離が残った時に狙いづらくなります。

次に、下の番手が追加されているパターンです。
通常のアイアンは9番の下にPWがきますが、中間に10番アイアン等の名前でクラブが追加されています。
これはただ、6番アイアンに7番アイアンのシールを貼っているようなものです。
このパターンは番手感の飛距離差が広がることはありません。
(わざわざ10番アイアンという名前で作る理由は分かりませんが)

番手間のロフト角差は4°以下を推奨

飛距離が不安定になる

ロフトを立てると、打ち出す方向に力が加わりやすくなるため飛距離が伸びます。
ですが、良いことばかりではありません。

ロフトが立つと、打ち出し角度が低くなるのと、スピン量が減ります。
これによりボールの高さ低くなります。

高さが低いと飛距離が落ちるため、それをカバーするために弾き感の強い、高弾道の球が出るアイアンを作ることになります。
弾き感が強いと言うのは、飛距離のコントロールをしづらくなるということです。
トランポリンの面でインパクトするイメージです。

要するに、飛距離のバラつきが増えます。

これも狙った飛距離を打つというアイアンの役割を満たさない特性になります。

6番アイアンより上の番手が飛ばない

現在、メーカーの試打クラブは7番アイアンになっています。
つまり店側から見れば、7番アイアンの試打結果が良ければ、購入して貰える確率が上がるということです。
7番アイアンのロフトを立てると7番アイアンの飛距離は伸びます。
ですが、6番アイアンより上の番手が飛ばなくなります。
ロフトが立ちすぎるとボールが上がらず、飛距離が出なくなるためです。
このような飛距離の階段になります。

番手ロフト角(°)飛距離(ヤード)
5I22160
6I25160
7I28160
8I32145
9I37130
PW42110
ストロングロフト:番手感のロフト差が大きいタイプ

ストロングロフトのアイアンは、ものによっては7番までのラインナップになっているものもあります。
アイアンの飛距離差が広がり、クラブの本数が減っただけです。
これでは意味が無いと思います。

ストロングロフトのメリット

優越感が得られる

同伴者が7番で140ヤード飛ばしている横で160ヤード飛んだら、優越感は得られるかもしれません。
実際はロフトが立っているだけですが。

無理に振らなくなる

ストロングロフトは、飛距離が出る分、無理に振らなくなるというメリットはあります。
無理に振ると、スイングが崩れてミートせず、逆に飛距離が落ちることは多いです。
これはメリットとしてあるかもしれません。

まとめ

今回はストロングロフトのアイアンを使うべきでない理由について解説しました。

私はストロングロフトは進化ではないと考えています。
アイアンは狙った距離に打つためのクラブです。
飛べば良いというわけではありません。

クラブはそれぞれ役割があります。
ストロングロフトは飛距離が出るという意味で見栄えは良いですが、アイアンの役割を果たしていないと考えます。

よく言われていることですが、飛ばしたければ番手を上げれば良いだけのこと出す。

クラブ選びの参考にしていいだければと思います。

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この記事を書いた人

24歳で社会人になってからゴルフを始める。
ラウンド回数は100回以上。ベストスコアは82。
社会人からゴルフを始めた人向けの情報を主に配信。

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