パターでボールを打った時に、狙いから何度ズレるとカップに入らなくなるかをシミュレーションしました。
結論はトップの画像になりますが、計算プロセスを記事にまとめています。
アドレスのズレに気づくことができるか
パターで狙った所にボールを打つためには、ターゲットに対して真っすぐ構える必要があります。
言うのは簡単ですが、真っすぐ構えるというのは、やってみると結構難しいです。
下は1mのパットの絵になります。
この絵は、AとBのどちらか、または両方の狙いがズレています。
どのようにズレているか当ててみてください。
下に答えを載せています。
ズレているのは
ズレているのはBです。Aは合っています。
ちなみに Bは、丁度1°ズレています。
このようにして見てみると、1°ズレている程度だと気づかないものだと思います。
今回の例は1mですが、距離が長くなればさらにズレに気づきにくくなります。
「出玉のズレ角」と「左右のズレ量」
パターの出玉が何度ズレると、ボールが左右にどれだけズレるかを計算しました。
まとめたものが下の表になります。
パターの距離 | 1°ズレ | 2°ズレ | 3°ズレ |
0.5m | 8.8mm | 17.5mm | 26.2mm |
1.0m | 17.5mm | 34.9mm | 52.4mm |
1.5m | 26.3mm | 52.4mm | 78.6mm |
2.0m | 35.0mm | 69.8mm | 104.8mm |
2.5m | 43.8mm | 87.3mm | 131.0mm |
3.0m | 52.5mm | 104.7mm | 156.2mm |
当然ですが、ズレ角が大きく、距離が長くなるほどズレ量も大きくなります。
どれだけズレるとカップから外れるか
上の表はただの数字で意味がありませんので、どれだけズレるとカップから外れるかを考えていきます。
カップの直径は4.25インチ = 108mmです。
半径は54mmなので、54mmズレたら入らない計算になります。
ですが、54mm以内のズレなら必ず入るわけではありません。
ボールの速度が速ければカップの横を抜けて行ってしまいます。
ゴルフボールの半径は約21.3mmです。
54mm(カップ半径) – 21.3mm(ボール半径) = 32.7mmのズレなら、ボールがカップの内側に全て入る計算になります。
この場合は高確率で入ります。
まとめると以下になります。
・54.0mm以上のズレは入らない
・32.7~54.0mmのズレはボールの速度次第で入る
・32.7mm以内のズレは高確率で入る
「出玉のズレ角」と「結果」の関係
最初に作った表に色を追加します。
下の条件で色分けをします。
緑 :高確率で入る (~32.7mm)
黄 :ポールのスピード次第で入る (32.7mm~54.0mm)
赤:入らない (54.0mm~)
まとめの表は以下です。
パターの距離 | 1°ズレ | 2°ズレ | 3°ズレ |
0.5m | 8.8mm | 17.5mm | 26.2mm |
1.0m | 17.5mm | 34.9mm | 52.4mm |
1.5m | 26.3mm | 52.4mm | 78.6mm |
2.0m | 35.0mm | 69.8mm | 104.8mm |
2.5m | 43.8mm | 87.3mm | 131.0mm |
3.0m | 52.5mm | 104.7mm | 156.2mm |
表にしてみると、1°以内のズレであれば3.0m以内のパットはボールの速度次第で入る事が分かります。
逆に3°ズレてしまうと、1mのパットもギリギリ入るかどうかです。
まとめ
実際にシミュレーションしてみると、パターは結構シビアだということが分かります。
たった1°のズレで入らなくなりますので、丁寧に打つことが必要です。
シミュレーションの結果から、10mくらいのロングパットを入れるというのは、かなり難しいことも分かると思います。
良い意味でロングパットは入れることを諦めて、距離を合わせることに注力する方が良いかもしれません。
以上です。
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