最近のアイアンセットは、5番アイアンまたは6番アイアンから始まるものが多いです。
5番アイアンを入れるか入れないかについて、悩む人は多いと思います。
本記事では、5番アイアンの必要性について解説します。
クラブセッティングの参考にして下さい。
︎5番アイアンは必要か?
結論から言いますと、5番アイアンが必要か否かは、5番アイアンの性能を発揮できるか否かで決まります。
そして5番アイアンは、ドライバーのヘッドスピードが45m/s以上ないとラウンドで性能を発揮できません。
多くのアマチュアは、この「ヘッドスピード45m/s以上」の条件に該当しません。
つまり多くのアマチュアには5番アイアンは不要という事です。
5番アイアンを打つためにはヘッドスピード45m/s以上が必要な理由
ボールの飛距離・弾道を決める「飛びの3要素」と呼ばれるものがあります。
3要素とは「ボール初速」「打ち出し角」「バックスピン量」からなる3つの要素です。
(詳細は以下リンクをご覧ください)
アマチュアのドライバーの平均ヘッドスピードは約40m/sと言われていますが、そのヘッドスピードで5番アイアンを打った場合、3要素の1つである「バックスピン量」が不足します。
バックスピン量は主に「ロフト角」と「ヘッドスピード」の2つで決まります。
ロフト角は、ロフトが立っているほどバックスピン量が減ります。
ヘッドスピードは、ヘッドスピードが遅いほどバックスピン量が減ります。
5番アイアンのロフトは約25度と立っているため、バックスピンがかかりづらいクラブになります。
そのため、速いヘッドスピードでバックスピン量を増やす必要があります。
ですが、アマチュアの平均ヘッドスピードでは必要なバックスピン量をかける事ができません。
もしヘッドスピードが足りていない場合、5番アイアンと6番アイアンの弾道を比較すると以下のようになります。
5番アイアンと6番アイアンの弾道を比較すると上図のようになる場合、ヘッドスピード不足の可能性が高いです。
5︎番アイアンを無理に使わない方が良い
打ちっぱなし場では、5番アイアンを何とか使いこなせるかもしれません。
ですが、5番アイアンはフェアウェイからグリーンを狙うために使用するクラブです。
ラウンドは傾斜があったり、足場が悪い場合もあり、ヘッドスピードが落ちます。
打ちっぱなし場で打つ事が出来ても、ラウンドで役に立たないクラブになる可能性があります。
特に6番アイアンと7番アイアンで飛距離差が少ない方は、6番アイアンで限界の可能性が高いです。
5番アイアンを無理して使わない方が良いです。
アイアンのロフト角は30度以下になると、性能を発揮しづらくなります。
今のクラブは6番アイアンでも20度台のものが多く、6番アイアンもそれなりに難しいクラブです。
︎男子プロのセッティング
PGAや日本の男子プロのセッティングを見ると、アイアンが3番か4番から始まっている事が多いです。
ですが男子プロの真似をしてはいけません。
彼らはドライバーのヘッドスピードが50m/s以上あります。
クラブの性能を発揮できるため、3番4番アイアンが入っています。
もう一つ言えるのは、男子プロはアスリート用アイアンを使用している場合が多いです。
アスリート用アイアンはロフトが寝た設計の場合が多いです。
要は、プロの3番アイアンとアマチュアの4番がほぼ同じロフト角の場合があるということです。
男子プロで4番アイアンを入れるか入れないかの選択をしているという事です。
そう考えるとアマチュアが積極的に5番アイアンを入れる理由はありません。
︎女子プロのセッティング
女子プロのヘッドスピードは、男性のアマチュアゴルファーと近いです。
女子プロのクラブセッティングを参考にすると、どのようなセッティングが良いかが分かります。
女子プロはユーティリティを多用しています。
多いセッティングは、4番5番はユーディリティーで、6番からはアイアンというセッティングです。
5番ユーティリティは5番アイアンよりもクラブが長いです。
5番アイアンよりもヘッドスピードが速くなり、ボールの高さも出ます。
そのため下図のような弾道になり、グリーンにボールを止めるというアイアンの役割を果たします。
もちろん女子プロの方がアマチュアよりも技術は上です。
それでも5番アイアンが入っている女子プロは半数くらいです。
アマチュアゴルファーは基本的には5番ユーティリティを使用した方が良いと言えます。
︎5番アイアンを入れた方が良い人
ドライバーのヘッドスピードが45m/s以上で、5番アイアンでグリーンを狙える人は入れた方が良いです。
十分なバックスピン量でボールの高さも出るため、グリーンでボールを止める事が出来ます。
逆に、上記以外のほとんどの方は入れない事を推奨します。
代わりに5番ユーティリティや9番ウッドを検討しましょう。
その方がスコアメイクに役立つはずです。
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