安定したショットを打ち続けるためには、同じスイングテンポで打ち続ける必要があります。
ラウンド中に調子が崩れやすい人は、「スイングテンポの乱れ」が原因かもしれません。
本記事では、「スイングテンポの測り方」と「ラウンド中にスイングテンポを安定させる方法」を解説します。
スイングテンポとは
「リズム」と表現する人もいますが、要は「スイング中にかかる時間」のことです。
ゴルフクラブを連続で振り続けると、振り子のような往復運動になります。
この振り子運動はテンポは、スイングスピードが速い人ほど早くなる傾向があります。
︎スイングテンポの重要性
スイングテンポが乱れるとミスショットに繋がります。
ゴルフは繊細な競技です。
ほんの少しテンポが狂うだけで、ボールが曲がったり、ダブりトップのミスが生まれます。
そして、スイングテンポはラウンド中に自分では気がつかない間に変化します。
ラウンド中の体力減少やメンタル面の変化などが原因です。
ゴルフは再現性のスポーツです。
良いスコアを取るためには、ラウンド中に一定のテンポで振り続ける必要があります。
試しにいつもと違うテンポで打ってみると、スイングテンポの重要性が分かります。
弾道が変わったり、大きなミスショットになるはずです。
プロゴルファーも重要視するスイングテンポ
スイング中に意識できる事は1つだけです。
「このように力を加えながら」「この形でインパクトする」というように、スイング中に2つのことを同時に意識するのは困難です。
プロゴルファーに「スイング中に何を意識していますか?」と質問すると、「リズムを意識しています。」という回答が多いです。
それだけスイングテンポ(リズム)は重要で、同時に意識していないと崩れやすいということです。
︎自分のスイングテンポの見つけ方
自分のスイングテンポを見つける最も簡単な方法は、「メトロノームを聴きながらボールを打つ」ことです。
例えば、このような無料アプリを使います。
(似たようなアプリは沢山あります。)
これを使って、自分のスイングテンポ(BPM)を測定します。
・BPMとは
Beats Per Minuteの略で、1分間の拍数のことを表します。
数字が大きいほどテンポが早いです。
BPM:70であれば、1分間でメトロノームが35往復するテンポという事になります。
1.メトロノームを聴きながら素振り
まずはメトロノームを聴きながら連続で素振りをして、大体の自分のBPMを把握します。
メトロノームの針と同じように動いて素振りをするイメージです。
私をテンポを例にすると、メトロノームを聴きながら連続で素振りすると以下のように感じます。
BPM | 振った時の感覚 |
60 | 遅い |
65 | やや遅い |
70 | これくらい |
75 | やや早い |
80 | 明らかに早い |
連続素振りによって、自分のBPMが大体70くらいであることが掴めます。
2、メトロノームを聴きながらボール打つ
次にメトロノームを聴きながらボールを打ちます。
1回目の音で始動し、2回目の音でインパクトします。
メトロノームを聴きながら打ってみると分かりますが、BPMが1違うだけでも違和感を感じると思います。
私の場合、メトロノームを聴きながらボールを打つと以下の結果になりました。
BPM | 打った時の感覚 |
65 | ほんの少し遅い |
66 | ぴったり |
67 | ほんの少し早い |
68 | 少し早い |
69 | 少し早い |
70 | やや早い |
この結果から、自分のBPMは66だと分かりました。
このように、メトロノームを聴きながらボールを打つことで自分のBPMを確認する事が出来ます。
︎スイングテンポ(BPM)の目安
ヘッドスピードが速いほどBPMが早い傾向があります。
ですが、あくまで傾向があるという話です。
BPMはアマチュアゴルファーで60~75、男子プロゴルファーで80~90くらいが目安です。
BPMは体型やテイクバックの速度などによって、個人差が出ます。
(ヘッドスピードが速くても、BPMは遅い事もあります)
ラウンド中にスイングテンポを保つ方法
上で解説した方法で、自分のBPMを確認する事ができます。
問題は、「ラウンド中にどのようにしてBPMを保つのか?」ということです。
ショットの度にメトロノームを流すわけにはいきません。
おすすめの方法は、自分のBPMと同じBPMの音楽を頭で流すという方法です。
BPMの数値を入力して曲を検索をすると、色々な音楽がヒットします。
その中でも自分が聞き慣れている曲が良いです。
私の場合はBPMが66ですが、有名な曲で言うとMISIAさんのEverythingがBPM66に該当します。
また倍数でも良く、BPM66の倍のBPM132の曲を調べると、ADOさんの唱(ショウ)がBPM132でした。
自分の聞き慣れた曲を頭で流すと、ラウンド中にテンポを思い出せます。
まとめ
今回は「スイングテンポ」について解説しました。
安定したラウンドをするためには、スイングテンポを保ち続ける事が必要です。
プロゴルファーは自分のスイングテンポを数値で把握しています。
それだけスイングテンポは大事という事です。
自分のスイングテンポ(BPM)を知らない人は、ますば測定するところから始めてみて下さい。
安定したショットを打ち続けるためのヒントになるはずです。
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