本記事では「芝目」について解説します。
芝目は通常のコースではあまり意識する必要はありません。
ですが、山岳のコースでは芝目によってパターが曲がることもあります。
知っておいて損はない知識ですので、知らない方はご一読下さい。
︎芝目とは
芝目とは、「芝の生えている方向」のことです。
その辺に生えている雑草は地面から必ず垂直に生えているわけではありません。
それと同じで、グリーンの芝もどちらかの方向に寝ていることが多いです。
芝目の呼び方
・芝が自分に向かって生えている:逆目
・芝が自分と逆に生えている:順目
・芝が自分に対して横に生えている:横目
また芝の長さが短いほど、芝目は出来にくいです。
しっかり整備されているコースは芝が狩られている事が多く、芝目が出来にくい傾向があります。
︎芝目ができる理由
芝目ができる理由は色々あります。
・水が流れる方向
・光が当たる方向
・風向き
・人が歩く方向
・芝刈り機の方向
水は重力によって上から下に流れるため、芝自体も山の上から下に倒れやすい傾向があります。
それ以外にも光の当たり方・風向き・人が歩いて芝を踏む方向・芝刈り機の方向など、芝が倒れる方向(芝目)を決める要素は様々です。
つまり、芝目を決める要素は色々あるので、芝目の方向を予想するのは難しいということです。
傾向としては、山岳コースでは山の上から下に向かって芝が倒れやすい傾向はあります。
︎芝目の影響
芝目はパターの曲がりと速度に影響します。
芝が生えていく方向にボール流れていくイメージを持っておくと覚えやすいです。
芝に逆らう方向には芝が壁になるためボールが転がりづらく、芝が生えている方向にボールが転がりやすくなります。
その結果、ボールの速度が変わったり、ボールが曲がったりします。
順目:ボールが速くなる
逆目:ボールが遅くなる
横目:芝が生える方向にボールが曲がる
芝目の確認方法
芝目の確認方法は色々ありますが、代表的なものは以下3つです。
・カップ周りの芝の生え方で確認
・芝の色味で確認
︎・山の向きで確認
カップ周りで確認
個人的にはこの確認方法が最も精度が高いです。
芝目が存在する場合、カップを真上から見ると以下のようになります。
カップのフチを確認すると、フチに芝がかかっていることがあります。
芝がかかっている方向から芝が生えているという事です。
この方法で芝目を確認する事が出来ます。
芝の色味で確認する
少し慣れが必要ですが、色味で芝目を確認する事が出来ます。
順目の場合、光が芝の面に当たって明るく見えます。
逆目の場合、芝の影が見えやすくなるため暗く見えます。
順目の場合、芝の面が見えるためツルツルした見た目に見えます。
逆目の場合、芝が自分の方向に生えているため、トゲトゲした見た目に見えます。
順目:明るく見える、ツルツルに見える
逆目:暗く見える、トゲトゲして見える
山の向きで確認する
山岳コースでは、山の向きで芝目が分かります。
山の上から下に向かって芝が倒れやすい傾向があります。
ですが、あくまで傾向があるという話です。
芝目を決める条件は色々ありますので、やはりカップ周りを見たり、色味を見る方が確実になります。
それでも分からない場合は、山の上から下に生えやすい傾向がある事を思い出して下さい。
︎芝目の影響は午後の方が受けやすい
グリーンの芝の長さは約4mmです。
日中に光を浴びて、1日で約1mm伸びます。
つまり早朝は4mmの芝が午後には5mmになっているという事です。
芝の長さによってグリーン自体が重くなりますが、それに加えて芝目の影響も受けやすくなります。
まとめ
今回は芝目について解説しました。
芝目の影響は傾斜に比べるとわずかです。
ですが、わずかに影響するのも事実です。
ほんの少しの積み重ねで、カップに入ったり入らなかったりします。
芝目は特に山岳コースで効いてくる事が多いです。
山岳コースに行った際は芝目について思い出して頂ければと思います。
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